「ポリウレア樹脂」とは、イソシアネートとポリアミンの化学変化によって形成された樹脂化合物です。優れた耐摩耗性と高い耐衝撃性をもつ「ポリウレア」は、最も優れたライニング材としてアメリカ国防総省ペンタゴンの外壁にも使用されています。
薬品や太陽光線などによる影響が極めて少なく樹脂素材でありがちな加水分解を起こすことがありません。また、吹きつけ後10秒程度で硬化するため工事による立ち入り禁止時間の短縮にもつながります。VOCゼロ、無溶剤なので臭いがなく、FDA(U.S.の食品規格)で認められた「人にも環境にも優しい素材」それが次世代ライニング材「ポリウレア」です。
自然環境により経年劣化しやすい建物の天井や壁はもちろんのこと、安全なライニング材としてプールや貯水槽などにも多く採用されています。ポリウレアはコンクリート・アスファルト・鉄・アルミ・樹脂・タイルなどあらゆる素材に対応します。
高い弾力性を持ち長期間密着を維持できるため、凹凸があるものや複雑な構造物でも容易に施工することが可能です。また、優れた耐摩耗性や高い耐候性により建物や設備をしっかりと守ることができます。
屋根
壁
床
駐車場
タンク
プール
貯水槽
コンテナ
建物を劣化から守る防水や遮熱効果はもちろんのこと滑り止め・防音など特殊な目的にもポリウレアは対応しています。また、高い弾力性を持つため耐震効果も期待できます。
防水
遮熱・断熱
防音・防震
滑り止め
耐重量
耐薬・耐電
ダムやトンネル・発電所など暮らしに欠かせないインフラ施設や公共施設から、ビルや工場そして住宅や車にいたるまで、ポリウレアはあらゆる所で活躍しています。
熟練したスタッフにより錆や剥離を取り除くケレン作業から洗浄・プライマー塗装・ポリウレア塗装・トップコート塗装と一連の作業を丁寧にそして確実に行います。
ケレン作業等
錆部はケレン作業、剥離部はカッターで撤去作業をしていきます。
洗浄作業
屋根に付いた汚れ等を高圧洗浄機で取り除きます。
プライマー塗布
専用のプライマーを塗布しポリウレアの密着を良好に保ちます。
ポリウレア樹脂塗布
ポリウレア樹脂を専用スプレーガンを用い吹付作業を行います。
ポリウレアの上にトップコートを塗る事により、ポリウレアの紫外線変色を防ぎ、より長持ちさせる事が可能です。
塗り替えの時期にはトップコートを塗り替えするのみで済み、ランニングコストの削減が可能です。
工法 | 屋根材の張替え | 屋根のカバールーフ工法 | ポリウレア吹付塗装 |
---|---|---|---|
工事内容 | 既存屋根材を撤去後、新しい屋根材を新設 | 既存屋根材の上にカバールーフを設置 | 既存屋根材洗浄後にポリウレア塗装 |
問題点 | 撤去・新設に時間と労力がかかる | カバールーフの重量を支える耐震構造補強が必要 | 既存屋根の点検が必要 |
足場 | 屋根上部+建物側面に必要 | 屋根上部+建物側面に必要 | 転落防止ロープ+昇降足場が必要 |
設備 | 高所作業車、クレーン車 | 高所作業車、クレーン車 | ポリウレア吹付塗装装置 |
標準工期 | 約1.5か月 | 約1か月 | 約2週間 |
雨樋交換 | 交換必要 | 交換必要 | 交換不要 |
水仕舞い | 屋根の端、棟、ケラバから水の再侵入を防ぐ処理が必要 | 屋根の端、棟、ケラバから水の再侵入を防ぐ処理が必要 | 処理不要 |
工期中業務 | 業務不可(仕事が止まる) | 工場補強箇所に制限有 | 業務可 |
廃棄物 | 多い(既存屋根材+新設工事端材) | 多い(工事の端材) | 少ない(塗装材の容器、塗装養生材) |
要 | 要 | 要 | |
施工業者 | 建築業(ゼネコン)、屋根工事業 | 建築業(ゼネコン)、屋根工事業、鋼構造物工事業 | 塗装業、防水業 |
耐久年数 | 30年ほど | 30年ほど | 30年ほど (漏水はメーカー保障10年) |
コスト | 高額 | 中程度 | 低額 |
イソシアネートとポリアミンが原料です。
ポリウレアは非常に耐久性が高く、50年以上保つとも言われています。
ポリウレア樹脂は加水分解することがありませんので、長期間劣化することなく保護性能を発揮します。
硬化時間は数秒~数十秒と極めて早く工期の短縮が可能です。
JIS規格の塗料摩耗試験においても塗膜損耗量3mgと他のライニング材料に比較して格段の耐摩耗性を有します。
高強度・高伸縮で、耐衝撃性や耐摩耗性に優れる素材なので、建物の強度を高めるの役立ちます。
1.5mm~3mmという薄い膜厚にも関わらず、強靭な保護性能を発揮します。
酸性とアルカリ性の両方に耐性があり、保護被膜として大きなアドバンテージを持っています。
VOCゼロ、無溶剤なので臭いがなく、FDA(U.S.の食品規格)で認められた人にも環境にも優しい素材です。
ポリウレア樹脂の取り扱いが難しいことが挙げられます。 適切な下地処理やプライマーの選定などが必要です。
ポリウレタンはイソシアネートとポリイソシアネートがベースですが、ポリウレアがイソシアネートとアミンを利用しています。
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